トヨタの決算発表は純利益が前年同期比10%減の2225億円であった。生産数は伸びたものの、円高による差損が収益を圧迫した。しかし生産が依然好調なことと円安傾向が強いことが来期四半期の経常利益予想を引き上げた。
中国市場に注目されているが年間の市場規模は300万台であり、アメリカの16000万台には遠く及ばない。トヨタは収益の7割をアメリカに依存しているので為替対策に現地生産を進めるなど力を注ぐ。販売台数を見てもBIG3は台数を落としてきているがトヨタは中高年層の強い支持をうけ伸ばしてきている。
一つ気がかりなのは、アメリカの若者層に人気がないことである。アンケート調査によると18社中12位だった。(他の日本企業をみると、1位HONDA、5位マツダとこちらは人気が高い。)少し前に「サイオン」というネットのみの広告で大衆受けを嫌う若者の支持を得た。トヨタがこういう努力をしている限り、いずれブランドイメージは良くなっていくだろうが。
asahi.com― トヨタ「脱おじさん車」 米で新ブランド「サイオン」販売好調