生保予定利率引下げ

予定利率の引き下げが容認されるということで議論されているが、はたして意味のある議論なのだろうか?例えば88年の予定利率は5.5%。現在の運用利回りは2%台。しかし、これを下限の3%に引き下げると契約者は38%の損失を生むが、これは破綻した場合に考えられる58%の損失に比べると幾分ましである。だからと言って簡単に引き下げることは出来ないのは当然で、破綻寸前に契約者のショックを減らす働きしかないように思える。
一方、生保の運用の柱になっているのは債権で全体で約47兆円(去年より約3兆円↑)。そのため金利上昇リスクがあり金利1%↑で利回りが約3億円↓であるという。株価上昇と金利の低下の最近の市場動向ではひとまず安心と思うが。