マーケティング論〜2つのカテゴリを印象付ける

商品のロングセラーの秘訣はいかにもう一つのカテゴリーを印象付けるかにある、というような記事を読んだ。雑誌の立ち読みの為詳細に自信はないがそういった内容だった。
もう一つというのは、何の商品かというカテゴリーともう一つのカテゴリーということである。例にシャンプーの「植物物語」が挙げられていた。シャンプーというカテゴリーと”植物”というカテゴリーを押し出してロングセラーを勝ち取っている。CMや広告で与える印象などはせいぜいその程度であると心理的根拠に基づいて説明していた。
確かに”植物”というイメージからなにやら天然っぽい感じが得られる。勝手に、体に良いのではという印象まで受けてしまいそうだ。そこまで極端な効果はないにしろ、シャンプーにこだわりがない人はシャンプーの棚の前で何を買うか選択すると思うが、その時ちょっとした効果は十分ありえる。
所さんのCMで有名な「ワンダ モーニングショット」は良い成功例だと思った。(コーヒー)と(朝専用)が2つのカテゴリーである。考案者が専用と限定的なコンセプトを押し出すのに勇気がいったという話だが、結果的に商品の差別化に成功している。限定商品が消費者に好まれるということも事実である。新しい限定の方法という意味でも画期的だと思う。